車業界の違和感

日本の自動車業界の量産設計部は工場と言っていい。設計工場なのだ。大量生産のモノづくりのやり方をそのままアルゴリズム開発に持ってきて悉く失敗する。専門性、向き不向き構わず、人が足りなければ単なる労働力として人を持ってきて、一箇所に固めてたくさん喋ってベラベラワーワーやらせれば、高度なアルゴリズム開発ができる、何でも乗り越えられる、と桁外れに勘違い。大量生産のモノづくりは今までそれでうまくできたかもしれないが、アルゴリズム開発にそれは通用しないのだ。

日本の自動車業界の量産設計部の人員がア○になって大負けする理由

(~"なぜそーゆー風なのか"視点で書くシリーズ~)

量産設計部・製品化部の劣悪な環境に優良なエクスパートなど残るはずがない
 ↓
製品化部を声の大きなア○が牛耳る
 ↓
研究開発部などがプロトタイプを持ってきても
態度悪いア○を説得して製品化するのがアホらしくなる
 ↓
製品化部の好きにすれば、と放置される・見放される
 ↓
ア○が代々続いているのに誰からも何の指摘もない(いわゆる大企業病の1つ)
 ↓
そのうち他企業の優良なエクスパートが集まった集団(ベンチャー企業)が
 正しい手法・優秀な手段で新製品を作り上げる。
 いとも簡単に追い抜かれる。ア○を追い抜くのはとても簡単なのだ。
 ↓
シェアを奪われる
 ↓
事業縮小
 ↓
事業分離・事業売却
 ↓
この世から存在を忘れ去られる

上記の別の優良なエクスパートが集まった集団は、ベンチャー企業でなくてもいい。
同じ大企業の中でも、全く別組織として集まったエクスパート集団であればいいので、
同じ大企業の中で、別プロジェクトとしてベンチャー企業のように振る舞える
組織環境があれば同じような効果が得られる見込みがまだある。

ベンチャー企業にいとも簡単に追い抜かれる理由

(~"なぜそーゆー風なのか"視点で書くシリーズ~)

量産部・製品化部の劣悪な環境に優良なエクスパートなど残るはずがない
 ↓
製品化部を声の大きなア○が牛耳る
 ↓
研究開発部などがプロトタイプを持ってきても
態度悪いア○を説得して製品化するのがアホらしくなる
 ↓
製品化部の好きにすれば、と放置される・見放される
 ↓
ア○が代々続いているのに誰からも何の指摘もない(いわゆる大企業病の1つ)
 ↓
そのうち他企業の優良なエクスパートが集まった集団(ベンチャー企業)が
 正しい手法・優秀な手段で新製品を作り上げる。
 いとも簡単に追い抜かれる。ア○を追い抜くのはとても簡単なのだ。
 ↓
シェアを奪われる
 ↓
事業縮小
 ↓
事業分離・事業売却
 ↓
この世から存在を忘れ去られる

上記の別の優良なエクスパートが集まった集団は、ベンチャー企業でなくてもいい。
同じ大企業の中でも、全く別組織として集まったエクスパート集団であればいいので、
同じ大企業の中で、別プロジェクトとしてベンチャー企業のように振る舞える
組織環境があれば同じような効果が得られる見込みがまだある。

量産設計部は、工場同様の製品化庶務の部署

量産設計部は、製品化庶務の部署ですから、
製品化までにあるとてつもなく沢山の庶務...(例えば以下)

 仕様書作成、周辺ロジック作成、インターフェース調整・つじつま合わせの処理、
 客先要望対応の小手先小変更、次期版への小手先小変更、変更に伴う仕様総チェック、
 単体・結合・全体テスト、バク究明・小手先修正、不具合発生時の仕様総チェック、
 実車評価、実データ取り、エビデンス作成、変化点管理など...
 まだ他にも、客先からの質問応答、客先と共同評価、客先への変更点説明など...

を多くの人手をかけて間違いなく指示どおり遂行する部署であって、
そこには代々、製品化庶務専用の向いている人材が育成されていて、
庶務専用の(工場同様の)マネジメント・フォロー方法が使われている。

部署どうしで対立が生まれる理由

量産設計部で開発などできないけれど、背伸びして開発するよう指示をする。
向いていないのに考えても皆目分からず、より所もなく迷走状態。
調べもしないし、調べるも文献が読めない、救いようがない。

検討ができないので、皆ですぐに集まってはベラベラワーワー、
やってる雰囲気がある輪の中に寄り添っていたいらしい。

工場と同じフォロー方法を開発にも適用、うまく回らず不満が募る。
せめて自分を守ろうとするので、課どうしで対立し、余計に事が回らない。
向いていない人材に負担増、進捗がないままふわふわした月日が経ち、
何もできていない、そのまま全員不幸に陥る。きれいな負けパターン。

人材の種類は変えられない

製品化庶務を行う量産設計部では開発してはいけないのだ。
開発は別部署を作って、別の所、別の人材、別のマネジメント方法で行わねばならない。

新規性のある検討などやりたくない、庶務を望む人たちが沢山いる。
量産設計部署の人は製品化のための庶務に集中してもらえばそれでいい。

通年「一人一人のレベルアップ」的なことを、ことあるごとに経営者が言う。
「一人一人が変わろう」でも、量産設計部の人材を開発には変えられない。

よい人材を量産設計部に混ぜてやらせても効果がない理由

いくら開発経験豊富なよい人材を連れてきて量産設計部で一緒に混ぜてやらせても、
レベルが低すぎて、理解できない、受け取れない、自分でできない、はい頓挫。

そんなレベルを見かねて徐々に、お荷物になる、見放される、なめられる。
共同研究と同じように、お互いの技術レベルが合っていないとやはり失敗する。

これは人の間のコミュニケーション能力の問題ではない。
コミュニケーションの機会が不足しているわけでもない。
コミュニケーションの色々な施策を実施してみても効果がないわけ。

量産設計部 = 工場

元々向いていない量産設計人材しかいないのに、開発を指示してもそれは無理。
向き不向きも構わず、人数だけ頭数を揃えて一括りに集め、指示する。
指示すれば誰でも何でもできると思っているかのようなやり方をする。
人材は均一、皆一緒、量産設計部は工場みたいなやり方をする。

ゆえに、量産設計部は工場と言っていい。設計工場なのだ。

毎日絶えずベラベラワーワー部署はヤバい

毎日絶えずベラベラワーワーベラベラワーワーしている部署はヤバい。
考える行為がないので、実質何も検討していない。
ずーーーっとそうやって育ってきた人材は、当然無能になる。

量産設計部を見れば90%以上がこの手の部署。
90%以上が実質無能と見て頂いて問題ありません。
自分で考える力がなさすぎて目に余る。

プロジェクトが失敗する10の兆候

プロジェクトが失敗する10の兆候
http://www.ryuzee.com/contents/blog/7062
(抜粋)
┌・プロジェクトメンバーが自分たちのタスクをこなすよりも
|  プロジェクトの悪い状況について話し合いをするのに時間を使っている
|・自分の常識では、このプロジェクトは絶対に顧客の要求を満たした形では
|  終わらないと思っている…
|・プロジェクトに絡む政治がとても多い...
|・汎用のシステムを作ったがカスタマイズや設定が複雑すぎてメンテナンスしにくい
└...

シナジー効果とは

シナジー効果とは
本来、シナジー効果とは、違う分野で専門性のある人同士がそれぞれ互いに十分に検討してきた結果を話し合うことでそれまで考えていなかったようなアイデアに気づくというもので、全然専門性のない量産雑務ばかりをこなしてきたただのア○社員を集めていくらベラベラワーワーやっても何の効果もないし、当然、実際に何も効果が出ていない。