日本の自動車業界の量産設計部の特徴
日本の自動車業界の量産設計部の特徴をここでおさらいしてみる。
・少しでも困ったら、やたら皆で集まって話し合う。
・困ってなくても少し経ったら、やたら皆で集まって話し合う。
・誰かと一緒にやっていないと、不安で不安でたまらない。
・すぐに打ち合わせを開いて大人数を呼んで口頭でべらべらするのが大好き。
・非常に口頭の文化、「常に喋る」ことで成果が出ていると勘違いしている。
・これが俗に言うところのシナジー効果だと信じて、これは大変良いことだ、
と勘違いしている。こういう環境では全然効果ない。
・何の専門性もないア○社員が沢山集まって皆でベラベラワーワーする様を良しとする。
・大量生産のモノづくりのやり方をそのままアルゴリズム開発に持ってきて失敗する。
・人が足りなければ、専門性、向き不向き構わず、単なる労働力として人を持ってきて、
一箇所に固めてたくさん喋ってベラベラワーワーやらせれば、高度なアルゴリズム開発
ができる、何でも乗り越えられる、と桁外れに勘違いをしている。
・大量生産のモノづくりは今までそれでうまくできたのかもしれないが、
アルゴリズム開発にそれは通用しない。どおりでレベル低い処理ロジックしか
作れていない。考える行為一切せずに作れる処理ロジックに留まる。
・アルゴリズム開発は、どちらかといえばアートであってシェフなのだ。
車のデザインをみんなで集まってベラベラワーワーやって作らないのと同じ。
少なくともデザイン型の職場環境を作らないと、アルゴリズム開発は成功しない。
・事業部は人が足りてないので人を寄せ集めただけの組織になっている。
・1年に一度は人員編成が組み直され、人の異動が多く、部署の名前も変わる。
・仕事内容に慣れていない人も多い。2年も同じ担当になればベテラン。
・事情も背景も構わず、単に労働力として人を集めただけという工場的な組織で、
定説どおりうまく機能していない。