車業界の違和感

日本の自動車業界の量産設計部は工場と言っていい。設計工場なのだ。大量生産のモノづくりのやり方をそのままアルゴリズム開発に持ってきて悉く失敗する。専門性、向き不向き構わず、人が足りなければ単なる労働力として人を持ってきて、一箇所に固めてたくさん喋ってベラベラワーワーやらせれば、高度なアルゴリズム開発ができる、何でも乗り越えられる、と桁外れに勘違い。大量生産のモノづくりは今までそれでうまくできたかもしれないが、アルゴリズム開発にそれは通用しないのだ。

企業でとんでもなソフトができ上がる理由

(~"なぜそーゆー風なのか"視点で書くシリーズ~)

本来はソフトウェアのエクスパート・アルゴリズムのエクスパートが
自分の時間でできる以上のことをするためにソフト作成・実装を他人へ依頼
 エクスパート: その専門分野の世界の流れ・最先端を知っており、
  経験豊富、センスよく、最良の方法を見抜く玄人。
 大学の研究室にいる教授が、そこに所属する学生たちを指導して
  学生たちが実装・工夫していく様子にも似ている。
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量産設計部・製品化部の劣悪な環境に優良なエクスパートなど残るはずがない
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形骸化
 仕様指示・実装依頼の部分だけが残る
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ソフトも作ったことない人・コードも書いたことない人が
 仕様指示・実装依頼するようになる
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未経験の素人が処理方法・データ構造・全体構成などを考える
 それを仕様と呼んで他人に投げる・外注する
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素人が考えた処理方法がいけてない・大幅にとんちんかん・センスない
素人が考えたデータ構造がいけてない・大幅にとんちんかん・センスない
素人が考えた全体構成がいけてない・大幅にとんちんかん・センスない
 何も知らないので当然こうなる。習いたての大学生よりも下のレベル。
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依頼先は仕様指示が絶対なので、客先の指示どおり忠実に実装する
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とんでもなモノが出来上がる
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使えない。使わない。
その上、更新も拡張も難しい。
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消滅、あるいは、コストを掛けて延命措置