車業界の違和感

日本の自動車業界の量産設計部は工場と言っていい。設計工場なのだ。大量生産のモノづくりのやり方をそのままアルゴリズム開発に持ってきて悉く失敗する。専門性、向き不向き構わず、人が足りなければ単なる労働力として人を持ってきて、一箇所に固めてたくさん喋ってベラベラワーワーやらせれば、高度なアルゴリズム開発ができる、何でも乗り越えられる、と桁外れに勘違い。大量生産のモノづくりは今までそれでうまくできたかもしれないが、アルゴリズム開発にそれは通用しないのだ。

日本の自動車業界の量産設計部では新規に考えることが過剰に苦手な理由

(~"なぜそーゆー風なのか"視点で書くシリーズ~)

・研究開発はすべて元請け会社で好き勝手やって、量産雑務を下請けに丸投げする
 スタイルを長年続けて来た
・今までずっと「言われた要求」に対して答える下請けとしての仕事しかした経験がない
・開発に向いている人材・検討できる人材が全くいない・人材の育ちようがない
・毎日皆でベラベラワーワーする話の内容は、
  優先度がどーだ、えんぴつ舐めて、目標値がどーだ、確認と調整のドタバタ、
  こうなったらいい・こうしたい・こうなるようにする、とかく理想ばかりで
  実際にどうするかについては全く考えられていない
・一緒に話しながら皆で考えているだけ = 一人一人は何も考えていない
・口頭で考えられる程度のことしか考えていない
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そうこうして数十年やってきた結果、
開発に向いている人材・検討できる人材が全くいない状態が長く続く
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例え、外部からできる人材を入れて同じ職場に混ぜても、
 ア○社員のレベルと態度にやる気がなくなり効果がない
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今、量産設計部にいる人材では、どうしようもなくなる
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別会社を作って(買収して)、量産設計部とは人材を隔離して、
開発・検討を別で進める以外に、道はない