車業界の違和感

日本の自動車業界の量産設計部は工場と言っていい。設計工場なのだ。大量生産のモノづくりのやり方をそのままアルゴリズム開発に持ってきて悉く失敗する。専門性、向き不向き構わず、人が足りなければ単なる労働力として人を持ってきて、一箇所に固めてたくさん喋ってベラベラワーワーやらせれば、高度なアルゴリズム開発ができる、何でも乗り越えられる、と桁外れに勘違い。大量生産のモノづくりは今までそれでうまくできたかもしれないが、アルゴリズム開発にそれは通用しないのだ。

量産設計部は、工場同様の製品化庶務の部署

量産設計部は、製品化庶務の部署ですから、
製品化までにあるとてつもなく沢山の庶務...(例えば以下)

 仕様書作成、周辺ロジック作成、インターフェース調整・つじつま合わせの処理、
 客先要望対応の小手先小変更、次期版への小手先小変更、変更に伴う仕様総チェック、
 単体・結合・全体テスト、バク究明・小手先修正、不具合発生時の仕様総チェック、
 実車評価、実データ取り、エビデンス作成、変化点管理など...
 まだ他にも、客先からの質問応答、客先と共同評価、客先への変更点説明など...

を多くの人手をかけて間違いなく指示どおり遂行する部署であって、
そこには代々、製品化庶務専用の向いている人材が育成されていて、
庶務専用の(工場同様の)マネジメント・フォロー方法が使われている。